ED治療薬の処方について

ED治療薬の処方

EDは、いわゆる勃起不全(勃起障害)が起こっている状態です。この場合、全く勃起しないというケースだけでなく、勃起までに時間を要する、性行為中に萎えてしまう、陰茎の硬さが不十分といったケースも含まれます。このような状態に陥る原因としては、不安、緊張、ストレス、人間関係などの心理的な問題などがあります。さらに、うつ病や不安障害などの精神的な疾患でも起こり得ます。

お気軽にお問い合わせください

性機能障害についてはお話しづらいかもしれませんが、お薬の変更やED治療薬などで対応できることもありますので、悩んでいる方は是非ご相談ください。なお、性機能障害に関する診察の際に性器を見せていただくようなことはございません。ご質問などありましたらお気軽にお問合せください。

当クリニックで処方するED治療薬

ED治療薬をご希望の方は、診察時に主治医にお申し付けください。問診後、診察室内にて下記のお薬をお渡しいたします。なお、お薬代は自費となります。

バイアグラジェネリック(シルデナフィル)

特徴:世界で最初に開発されたスタンダードなED治療薬。世界的に有名で安心感がある。食事と併用すると効果半減の可能性あり。食前30分前の服用がお勧め。
作用時間:5時間程度
服用のタイミング:性行為1時間前、空腹時は30分程度で作用

レビトラジェネリック(バルデナフィル)

特徴:水に溶けやすい性質のうえ、速効性が高く、吸収が早い人は15分ほどで効く。硬さが出やすいことも特長。 標準的な食事(700kcal程度)であれば食事の影響は受けない。食前30分前の服用がお勧め。
作用時間:8~10時間程度
服用のタイミング:性行為1時間前、空腹時は20分程度で作用

シアリスジェネリック(タダラフィル)

特徴:ED治療薬のシェアでは世界一。バイアグラやレビトラと比べてマイルドな効果で自然な効き目とされ、緩やかに長時間作用する。マイルドな分、ほてりなどの副作用の出方は弱め。食事の影響は最も受け難い。食前2時間前の服用がお勧め。
作用時間:30~36時間程度
服用のタイミング:性行為3時間前

注意事項(副作用など)について

  • ED治療薬とお酒との併用は適量であればリラックス作用で相乗効果です。しかし、飲み過ぎは、血圧低下に伴うめまい又は血流が良くなることでお酒が回りやすくなるのでご注意ください。
  • ED治療薬の副作用は、顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなどです。
  • バイアグラ(シルデナフィル)やレビトラ(バルデナフィル)は5割の方で副作用が出現し、シアリス(タダラフィル)は3割の方で副作用が出現すると言われています。
  • ED治療薬には併用禁忌薬があります。具体的には、ニトログリセリン等の硝酸剤、アミオダロン塩酸塩、sGC刺激剤(リオシグアト)、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗不整脈薬などです。当クリニックでは、問診の際に確認いたします。
  • ED治療薬と新型コロナワクチン接種の注意点としては、接種後の副反応による体調の変化が現れる可能性を考慮し、接種当日と翌日は服用を避けていただきます。

ED治療薬の選択理由について

ED治療薬の選択理由についてですが、患者さまの考え方によって様々です。必ずしも効果の強く出る薬、副作用の少ない薬を選ぶわけではございません。3剤飲み比べて、効果、副作用に関してご自身の中でバランスの取れているものを選択される方もいらっしゃいます。不明点などございましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

LOH症候群(男性更年期障害)について

LOH症候群とは、いわゆる男性更年期障害を意味しています。更年期障害と聞くと女性特有の症状と思われがちですが、実は男性にも起こります。男性ホルモン(テストステロン)が減少することにより、性腺機能が低下します。男性の場合、一般的には加齢に伴って男性ホルモン(テストステロン)が緩やかに減少すると考えられています。しかし、極度の疲労やストレス、環境の変化などで男性ホルモン(テストステロン)の分泌減少が急激に起こることがあります。これに伴い、更年期障害の症状が現れやすくなります。

LOH症候群の治療

患者さまの症状などから男性更年期障害が疑われる場合、AMSスコアなどの問診票を行って重症度を判定するとともに、血液検査や尿検査で男性ホルモンを測定し、診断をつけていきます。その結果、男性更年期障害と診断され、テストステロンの数値が明らかに減少しているという場合は、テストステロンを体外から注入していく「テストステロン補充療法」を行っていきます。ただし、前立腺がんの患者さま、前立腺肥大症が中等度以上の患者さま、重度な肝機能障害や腎機能障害のある患者さまなどにつきましては投与することはできませんので、事前にチェックいたします。